kawamiのブログ

息子とサイクリング時々娘と投げ釣り

ツール・ド・能登 2019 1日目 前半戦 

 朝の6時に起きて、準備をしました。
こういったときに何時間前に起きるのが正解なのかは分かりません。
いつも、集合時間から逆算して時間を決めます。
 この日は、8時までに集合とのことなので、7時45分に到着するように7時15分に6人全員で義実家を出ました。
西部緑地公園までは30分ほど。
自分で運転しないときは眠たくなります。


 西部緑地公園に着いたら直ぐに自転車を受け取りに行きます。
受け取るといっても、勝手に持っていくだけですが(笑


 8時より開会式があり、8時30分よりチャンピオンコース、次に2日コース、そして1日コース、ハーフコースと出発します。
今年は、スタート位置から30人くらいの集団を作り、30秒間隔で出て行きます。
先頭から最後までは単純計算で1時間くらいかかりそうです。
 私たちが出発したのは9時10分くらい。
出発してからは殆んど信号がなく気持ちよく走る事ができました。


 当日は、風が結構強くて太郎君は全然スピードが出せません。
前に出てあげたかったけれど、最序盤は曲がるところが多いので安全のために太郎君を先頭にして進みます。
それでも、25km/hで頑張っていました。
 からくり会館を過ぎてほとんど曲がる事が無くなったので、風除けのために私が前に出ます。
ここからはサイコンとのにらめっこで、27km/hで巡航します。
このスピードでは直ぐにばてるので、後ろの様子を見ながら23km/hまで落としたりしました。


 スタート直後なので体力的にも余裕がありますが、気温が高いのと風の強さが気になりこまめに水分補給をしました。
太郎君にはボトルを持たしていないので、私のボトルホルダーから取り出して信号ごとに一口ずつ飲ませました。
また、30分に1個塩分タブレットを口に含ませます。
ボトルは全部で3本。
スポーツドリンクの粉末は8本分。
余裕だろうと考えていました。
後でこれがカツカツだったし、予備の粉末を多く持っていてよかったと思いました。
カロリーが取れるものは1つも持っていませんでしたが(笑


 信号があるところでは止まるので太郎君へボトルを渡しやすいのですが、走っているときには難しいです。
道の状態、車の往来などをこちらで確認して、ハンドパスで渡します。
このハンドパスはみっちりと練習して、太郎君に声をかけ、私が後ろから接近して渡してそのまま前に行き、飲んだのを確認・申告されたら下がりながら受け取る。
本番では、1回もボトルを落とす事がありませんでした。
また、最新の押すだけで出るものは握力が弱くて出す事ができなかったので、走りながら飛ばして飲ましていました(笑
意外と口に入るものです。
 太郎君はまだ8歳で、大人の体とはいいがたいので水分補給は本当に気を使いました。
本人は大丈夫だと言っても、本当に10分毎に一口でも飲ませていました。
そのおかげか、順調に距離を稼ぐ事ができました。


 が、本当に風が強くて巡航スピードが20~23km/hしか出ません。
前に出て風除けになっても、横からの風だからなのか太郎君のスピードが上がりません。
本人曰く「お父さんが前にいる意味がない!」とのことなので、1/3は太郎君の後ろにつきます。
その時に、スピードが下がっていること・がんばる事を激励すると・・・・・泣いてしまいました(笑
まさか泣くとは・・・・・太郎君の良いところは、泣きながらでも漕ぐことを止めることはありません。
泣きながら・・・・・歯を食いしばりペダルを漕ぎます。
それでもスピードが上がるわけでもないので、半分あきらめモードです。


 今回の作戦は、前半に時間を稼ぎ、宝達志水休憩ポイントには10時40分頃、お昼ご飯の志賀チェックポイントのロイヤルホテル能登には12時頃に到着する。
そのためには、ほぼ平坦な前半戦は27km/hで巡航して、休憩は最小限の5分だけ。
お昼ごはんを30分間とって体に補給と休憩。
 などと考えていましたが、実際は20~23km/hしか出せずに、のぼりになると16km/h前後しか出せていません。


 公式では、平均20km/hで走る事ができれば完走する事ができるとありますが、これってかなり巧妙な罠だと私は思っています。
ツル能登には、平坦・登り・下りがあります。
太郎君はのぼりが特に弱くて、最悪、8km/hまでスピードが落ちます。
それに、ここ2年間の傾向ですが、毎年10kmずつ長くなっています。
なのに制限時間は変わりません。


 風の影響で全然スピードに乗りません。
私の計算では、他のサイクリストと太郎君のACE20の差は1/2~3/4位です。
体力面を考慮するともっと差が開く可能性があります。
なのに、スピードが出ない・・・・太郎君も相当あせっているようで15kmくらいのところで泣きが入るのも珍しい。
さてはてどうしたものか、こういったときに引き出しがホトンド無いと駄目ですね。


 内灘のところのサンセットパークというところで参加者が集まっていました。
初めは何に集まっているのか分からずに、通り過ぎようとしましたが気になって寄ってみました。
地元の?おばちゃんたちがお菓子を配っているのと、奥では何かがあるようでした。
時間がもったいなかったので、おばちゃんにキットカットを2袋ずつ頂いて、その場で太郎君は2個、私は1個食べて、もう一つはストックとしました。
結構な人たちがいたので、アドバンテージをもらう気持ちでさっさと出発。


 平均時速23km/h前後だと、やはり抜かされてばかりです。
たまに、25~27km/hの人たちがいたので後ろに付かせてもらったりしましたが、自力が違うので太郎君にはしんどかったようです。
直ぐに23km/h付近に戻るので結構しんどいのでしょう。
それでも、私の中では昨年よりも早くなっている自信はありました。
太郎君もそのようで、「今年はかなり楽に進んでいる気がする」とほざいていました。
 ですが、途中の時計の針が10時30分をさしていました。
宝達志水休憩Pまではまだまだあります。
ここで、何かがおかしいと感じ始めました。
周りの人たちは昨年と違い、ハーフコースの人たちではなく、1日・2日・チャンピオンコースの人たちです。
そして、体感的にも昨年より良いペースで来ているはずです。
なのに、予定よりもかなり遅い。
本当になんでなのか分からないままペダルを漕いでいたのですが、ふと、これってハンガーノック?とか考えたのですが、序盤なのでそんなことは無いはず。
ということは、私の地頭の悪さが出ていたのかもしれないので、それからは考える事を捨てました。
 ただ、チャンピオンコースの人たちがいるということは足切には合わないということだと信じ込んでペダルを漕ぎます。


 結局、宝達志水休憩Pに入る事ができたのは11時30分頃でした。
足切時間が11時45分だったので15分しか余裕がありません。
ともかく、食べるものの「ゆで卵」・「ルビーロマン」早急に食べて、太郎君にコーラを飲ませながら、私はサポートのお姉さんに無理を言って「Qoo」を2本もらいボトルにつめます。
ここでは、水がどこにあるのか分からなかったので、ともかくボトルに何か詰めたかったのでジュースを入れました。
さらに、ゆで卵がおいてあったところに「塩タブレット」がまかれたので、3個ずつポケットに入れて、太郎君と共に卓上塩をひとつまみ舐めて出発。


 この時点ですでにあせっていました。
太郎君の消耗度が異様に高かったので、昼食会場で足切される可能性がかなり高いのです。
ともかく、消耗した体力を少しでも回復させるために、先ほどボトルに詰めたQooを中心に飲ませました。
この時点でのボトルの中身は、「Qoo(FULL)」「水(半分)」「ポカリスエット(FULL)」です。
しょっぱなから、3本だけでは不安だったので私はあまり飲まずに太郎君中心に飲ませていました。
これからも太郎君中心で行かないとボトルの中身がなくなる可能性があります。
そうなると、コンビニなどで補給しなくてはならなくなりタイムロスになります。
無くなったら仕方が無いのですが、なくなる前に昼食会場に着きたいと考えていました。


 この後もやはり風が強く太郎君のスピードが出ません。
すでに遅れているのと太郎君の消耗度を考えて無理をさせるわけには行きません。
ここからは、私が前に出て少しでも風除けになりました。
後ろの太郎君を逐一見ながら、20~23km/hで走りました。
登りでは15~18km/h。
降りでは少しでも足を休ませるために、足を止めてのフリーフォール。
くだりのスピードを捨てて、登りのスピードを少しでも落とさないようにしようという「行き当たりばったり」の作戦です。
 でもね、本当におかしいんです。
途中で千里浜なぎさハイウェイを走るグループとそのまま走るグループに分かれるのですが、その分岐点にあるコンビにには、まだチャンピオンコースの人たちがいて説明を受けているんです。
私の中では時間に押されている感覚なのに、未だにチャンピオンコースの人たちがいる。
少しはホッとしているのですが、こういったイベントは時間厳守なはずなので混乱してしまいます。
途中でサポートライダーの方に聞いたら、全体の3/4くらいの位置にいるとのこと。
私の計算では、1/4が足切にあうの?と思ってしまいます。
なにせ、私のいるところが本当に足切ラインだから。
 考えても答えが出ないので、ともかく太郎君と共に出来る事を・・・・・ペダルを漕ぐことだけに集中します。
太郎君も黙々と足に力を入れて漕いでいます。
補給も給水も適度にしていましたが、現状維持がやっと。
写真を撮るや途中の観光地によるという余裕などまったくありません
私も、足は攣りませんが右足の挫いたところがだんだんと痛みはじめてきました。
 走りながら少し困っていると、昨年もお世話になったサポートライダーの方から声をかけて頂きました。
「今年は順調そうですね~、もう少しで昼食会場ですから頑張ってください。」
と言って太郎君の後ろについてくれました。
彼らのスピードからしたら、半分くらいなので申し訳なく・・・・そして本当にありがたかったです。


 すったもんだの末、12時15分に昼食会場のロイヤルホテル能登に到着。
足切が12時30分だったので、超特急でご飯を済ませようと太郎君と確認しました。
私は、空になった3本のボトルを持って昼食会場へ。
昼食会場はバイキング方式で、うどん・チャーハン・カレー・蒸しチキン?・サラダ・デザート・から揚げ・フライドポテトなどがおかれていました。
先に食事をされていたご夫婦に相席をお願いして、太郎君に先に食べるものを取って来るように言って、私はボトルの中身の補充へ。
ピッチャー?が置いてあったので、周りの目をはばからずボトルへ入れていきます。
席に戻って、ポカリスエット×2・電解補水液を入れてご飯をとりに行きました。
私が食べたものは、チャーハン×カレー、冷うどんで、太郎君はから揚げ×8個とフライドポテトでした。
おい!って突っ込みましたが、食べたいと思うものを食べさすのが良いかと思ったのと、時間がもったいないので急いで食べるように促しました。
そういえば、驚いたことに私の水分補給なのですが、一気飲みでボトル1本(800ml)飲んでしまいました。
体が水分を欲していたのでしょうか。
自転車のところに帰るときに自衛隊の広報の方々がおられたので多労苦と一緒に記念撮影をねだりました。

 自転車のところに戻ったのが12時30分頃。
医療者のところに行って、エアーサロンパスを太ももに予備的に散布して、塩分タブレットを5粒ずつ頂いて出発しました。


 今、思い返していたのですが、昼食会場にはハーフコースの方々はホトンドおられませんでした。
というか、目の中に入っていなかったような。
昨年は、ハーフコースの人たちが優雅に食べている中で太郎君と2人で急いで昼食を胃の中に入れていました。
 もしかしたら、昨年よりも圧倒的にみんなが遅かったのかもしれません。


 さて、後半戦の始まりです。
長くなったので別けさせてもらいます。
また、写真を撮る余裕が無かったので、途中の写真はありません。
他のブロガーさんたちは、途中に写真が取れるなんて本当にすごい。

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