kawamiのブログ

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ロードバイクでフロントシングル

 ロードバイクに乗っていると、周りの環境では使わない変速段数があります。


私の自宅周辺には山や坂はなく、ほとんど平坦です。


こういった環境の中ではフロントチェーンリングはアウターしか使わず、インナーは全く使いません。


逆に、山間部に住んでいてインナーしか使わない人にとってはインナーしか使わないという事もあると思います。


さらには、スプロケットを変更して対応している人もいるようです。


最近はスプロケットの種類が少なく・ワイド化されてきています。


なので、変速のショックなどを和らげる場合は、フロントチェーンリングの交換で対応するのが現実的になります。


ロードバイクも細分化されてきていて、グラベルロード・シクロスなどが出てきました。


ロードバイクはこうでなくてはならない!という考えが堅苦しい人にはいいことではないでしょうか。



 太郎君のファルナさんの場合は全く異なります。


考え方としたら、真逆といっていいと思います。


筋力がないからギア比を小さくしないといけない。


フロントダブルのチェーンリングの50T-34Tでスプロケットの13-26T。


フロントアウター50Tでは重たすぎ、インナーでは平地では軽すぎ、峠や山間部では重たいのです。


スプロケットは、峠や山間部では26Tでも重たいのです。


 前回までは、フロントを39Tにして、インナーは34T(手動変速)にしていました。


この時に、スプロケットは平地では17T前後しか使っていませんでした。


確かに、シマノのスプロケットの中には11-30T・32T・34Tというワイドスプロケットがあります。


こちらも考えましたが、現状でもトップの13Tは全く使わないのに11Tが加わると使わないギアが2個になってしまい、常用域の15-21Tが5個あったのに3個に減る。


さらには、ギア間の歯数飛びが3Tになるので足への負担が増えることから変速をしにくくなる。


8sスプロケットの構成は下記の通り。


 以上の事から、まずは8sからの脱却で使える丁数を増やす。


9s以上になると、薄歯フロントチェーンリングは使えなくなるのでチェーンリングも考えなくてはならない。


PCD110のチェーンリングの最低丁数は33Tで、それ以下はPCDの関係上製造されていない(できない)。


現状よりも1Tだけ少ない33Tに換装しても意味を見出す事は出来ませんでした。


なので、PCD110の呪縛から逃れようと考えました。


SHIMANO社ではノーマルクランクは130mmで代表的には53-39T、コンパクトクランクでは110mmで代表的には50-34Tになります。


110mm以下がなく、34T以下にしよう考えると、MTBクランクを考える必要があります。


MTBクランクは34T以下を使う事ができますが、問題は複数あります。


一般的にはロードとMTBのクランクは互換性がないということ。


私にとっての問題は以下になります。


①チェーンラインのズレ
②クランク間をつなぐ棒(クランク軸?)の長さが73mm(ロードは68mm)。
③クランク長


ファルナさんの場合の最重要は、チェーンリングの最適化なので、Qファクターなどの(私にとっては)些事な事には目をつぶります。


①のチェーンラインのズレに関しては、ホローテックⅡ系のBBでは、BBによりチェーンラインをずらすことができないので困った問題です。


BBに付属されている73→68mmアダプターの使い方で解消できれば、ロードのインナーの位置にMTBアウターが来るので、これくらいであれば調整で何とかなりそう。


②は、先程のBBアダプターで対応可能。


③は、先日Yオクで入手したDEORE LX 155mmクランクを使用することによって解消。


後は、組み立ての時にチェーンラインを気にして組み立てること。


メリットは、ナローワイドチェーンリングの32TとTIAGRA4600の12-28Tを用意したので、平地ではトップの12Tまで使う事ができ、峠・山間部ではフロントインナー34Tより2T小さくスプロケットも28Tまであるので十分だと考えます。


そうなると、今まで特定のギアしか使っていなかった太郎君が、平地はトップ12T~17Tまで、ローは28Tまでをきっちり使い、平地から峠と山間部までしっかりと使う事ができると思います。



 大人がフロントシングルを考えるときには、(私見ですが)軽量化と整備性の簡潔化を言い訳としてデチューンしている現状があります。


近年では、ヒルクライム専門の人はMTBクランクを使う人もいるようです。


太郎君の場合は少し違い、大人の規格しかないロードバイク界の中で、子供(ジュニア)が大人と同じような感じで走るための組み直しになると考えます。


ACE20でフロントシングルに違和感がなく、ジュニア規格を考える時の既存概念よりも崩して考える事の出来るレース以外の使用目的なのです。


大人がロードバイクに乗るときも、ギアの組み合わせは最大(リア11Tの時)22tを全部使うのではなく、重複ギア比を除くと3/4くらいしか使わないことを考えると、さらに使うギアが狭い太郎君にとってはこのギアの組み合わせにすることはいいことだと思います。


後は・・・・・・チェーンラインをしっかり許容範囲内で出すことですね。

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