kawamiのブログ

息子とサイクリング時々娘と投げ釣り

備忘録 兄 序章

 私には兄がいた。
いたという過去形で書いてあるとおり、既に亡くなっています。
兄は私にとっては目標であり、幼少の頃より勝ったことといえば生まれたときの体重・運動全般・結婚年度くらいしかありません。
勉強などは次元が違いました。


 平成28年ごろでしょうか、母親から兄の病気の事を聞きました。
「原発不明癌」だと。
母親にとっては息子の一大事でテンパっていたのでしょう。
私にする説明がよくわかりませんでした。
ただ分かったのは、首のリンパ節が・・・・・とのことでした。
その後、発覚した切欠が首のリンパ節の肥大で、検査をしたところ肺と食道に転移が認められる。
ただ、原発がどこかがわからない状況でした。


 平成23年、兄はそれまで勤めていたところを辞めて開業しました。
その年に長男が生まれ、平成27年に長女が生まれました。
長男と太郎君は同い年です。


 亡くなったのは平成29年12月9日。
北陸の人たちにとってはこの日以降記憶に残る出来事の連続だったはずです。
そう、大雪です。
通夜の晩より本格的に降り始め、大阪から車で駆けつけてくれた親戚たちが高速道路で帰られないどころか、スタッドレスタイヤではなかったので足止めを食らっていました。


 なぜ兄の事を書いておこうと思ったのか。
私の家は結構早死に家系です。
私の父も54歳で亡くなりました。
学生の頃、兄とはよくこの話題になり、まだ見ぬ子供に親の事を語ろうと約束していたからです。
 兄の息子・娘は現在8歳と4歳です。
もしかしたら、私自身が甥と姪が中学生以上になるまでにどうにかなるのかもしれないからです。
 後、今年で私が兄と同じ年になったのでひとつの区切りとしたいなと。
自分語りになるかもしれませんが、何回かのシリーズとして投稿させて頂きます。

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